
茨城高等学校は、水戸藩校弘道館の流れを汲み、1927年に飯村丈三郎先生により創設されたそうです。建学の精神は「報恩感謝」だそうです。他者に支えられて生きている自分を発見する事で、他者を支えうる自分であろうとし、他者の支えであろうとする自分を実感する事で初めて自己を肯定出来るという考えを述べていました。自己肯定感は、未来に歩を進める原動力という考えの元、既存の考え方にとらわれずに新たな価値を創出できる強靭で柔軟な知性と行動力を兼ね備えた人材の育成を目指しているそうです。茨城高等学校は、2020年に国立病院機構水戸医療センター、カリフォルニア大学デービス校国際教育センターと、それぞれ連携協定を結んだそうです。前者は地域医療の発展と先進医療の実現に携わる医療従事者の育成を、後者は言葉や文化の壁を超えて世界を結びつけるグローバル人材の育成を目的としています。水戸医療センターをはじめ様々な医療機関や大学の医学部と連携して実施される医学コースでの探究活動、国際教養コースでのICTを活用したカリフォルニア大学デービス校の教員によって実施される授業などをいずれも学校や教室の枠を超えて広がる、全国的にも例のない先進的な教育実践であると自負していると書かれていました。2021年には、生徒が個人用端末Chromebookを持ち、学習に活用するシステムを構築したそうです。英語力の要請に著しい効果をあげているオンライン英会話をはじめとする様々な探究活動を通じて、一人一人の可能性を引き出して伸ばす、多様な学習活動が可能となったそうです。茨城高等学校は、生徒を信頼し、その成長に寄り添う風土があり、生徒達が互いに高め合う環境があるそうです。少子高齢化、急速に進行するグローバル化、デジタル革命や環境問題など様々な問題が山積みされていますが、これからをより良い時代にしていくのは、かけがえのない個である自分を発見できた方達だと思います。そのかけがえのない個である自分を見つけだす事ができる環境が茨城高等学校にはあるのではないかと感じました。