高校情報
高専の学費 新モデルの登場
独立行政法人 国立高等専門学校機構は、2007年(平成19年)より、新モデルの高専設置について検討してきました。高専はかねてから、中学卒業後の早期5年を通して、実験・実習を重視した専門教育を行なうことに注力してきました。ものづくりを支える実践的な人材の育成を目指すこの教育方針は、製造業をはじめ、各種産業企業から高い信頼を得ています。新モデルの高専は、地域社会のニーズに合った学科構成や専攻科の拡充、共同利用型のセンター設置などを中心に、 教育の質の向上・高度化していきます。また、地域社会との連係機能を強化し、広域連携の要となる高専を目指しています。新モデルの教育方針をベースに、2009年(平成21年)10月1日には、4校の新たな高専が誕生しました。
新モデルの高専とは

新しく設置された4校は、4地区(宮城/富山/香川/熊本)の8高専(宮城工業高専・仙台電波高専/富山工業高専・富山商船高専/高松工業高専・詫間電波高専/八代工業高専・熊本電波高専)を再編して誕生しました。こうして教育研究資源を集めることで、本科の教育を充実させたり、専攻科を拡充したりと、教育の質を向上させることが狙いです。また学科を再編することで、科学技術の融合化・複合化にも対応できるようになりました。地域社会のニーズに沿った新たな学科編成により、地域社会との連係をますます強化していく考えです。第一に教育の質の向上、第二に地域のニーズへの適確な対応の教科を目的として新モデルの高専の特色を、以下に紹介します。
仙台高等専門学校
大きく分けられた2つの工学科の中に、複合技術分野の学科を設置することで、視野の広いエンジニアの育成を目指しています。
富山高等専門学校
富山工業高専と富山商船高専を、高度化再編して誕生した高専です。工学系、人文社会系、商船系という多彩な学科構成を展開。各学科の教育交流を通して、幅広い視野を持つ技術者、ビジネスパーソンを育てます。
香川高等専門学校
産業技術の複合化と高度化に対応できるような教育を強化へ。高度専門教育体制を強化し、拡充します。高松工業高専と詫間電波高専が再編された学校です。
熊本高等専門学校
ICTを中心とした、専門分野間の融合・複合化をさらに進化させることがテーマです。現代社会で活躍できる実践的かつ創造的な技術者を養成します。