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世界の高等教育/北欧諸国



福祉大国として知られる国が多い北欧諸国。北欧諸国とは、アイスランド、スウェーデン、デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島、ノルウェー、フィンランド、オーランド諸島の5ヵ国3地域を指します。これらの国々では、日本では一般的である知識の習得を中心とした教育とは異なり、発想力や応用力を伸ばす教育が行なわれています。その教育方針は、近年日本でも大きな話題になりました。

教育制度の共通点

教育制度の共通点

北欧諸国の教育制度には、上記で述べたように、日本とは異なる教育内容に加え、教育制度も大きく異なっています。その特徴的な例を見てみましょう。

国が教育をサポート

まずひとつは、大学までの授業料が無料の国が多いこと。授業料は多くの場合、税金で賄われます。そのため、国民は貧富の差で教育の機会が奪われることはありません。

次に、教育は国策として投資を惜しまず取り組んでいること。OECD(経済協力開発機構)が発行している「図表でみる教育2012年版」には、国内総生産に対する学校教育費が調査されています。数値が高い程教育にかける負担が大きいことを示します。この調査によると、デンマークとフィンランドの高等教育はともに第5位で公費の占める割合は94.7%、スウェーデンは第7位で公費の占める割合は88.9%という結果でした。日本は第10位で公費の占める割合は31.3%なので、北欧諸国の数値の高さがうかがえます。

少人数クラス

高校までの授業スタイルの特徴として、少人数制が挙げられます。ユネスコが発表している2010年(平成22年)のデータによると、日本の高校に相当する後期中等教育で、教員1人当たりの生徒数はフィンランド、スウェーデンでともに9.8人で、調査国29ヵ国中第25位という少なさでした。少人数クラスで教育の質を高めるのが北欧流教育です。

長期休みが多い

北欧諸国では、8月下旬から新学年が始まり6月に修了する2学期制の学校がほとんどです。その中で日本との大きな違いは、長期休みが多いこと。夏休み、冬休みの他、クリスマス休暇、秋休み、イースター休暇(春休み)など、長い場合で2か月弱、短い場合で2週間程度の休みが多く設けられています。夏休みはサマーキャンプ、冬休みはスキーなどをして過ごす学生が多いようです。

生涯学習

北欧諸国では、働きながら、または引退してから学ぶための生涯学習が盛んに行なわれています。生涯学習の舞台として大きな役割を果たしている図書館は、規模の大きさや蔵書の充実だけでなく、有名建築家が手掛けるなど居心地の良い空間も魅力です。

国ごとの特徴

今度は、いくつかの国をピックアップして特徴を見てみましょう。

フィンランド

OECDが行なっている調査のひとつに、PISA(生徒の学習到達度調査)があります。この調査によって2000年(平成12年)と2006年(平成18年)に読解力、2006年(平成18年)と2009年(平成21年)に科学的リテラシーで世界1位となり、フィンランドの教育が注目されるきっかけとなりました。

フィンランドの教育が成功した理由のひとつに、教師の質の高さが挙げられます。フィンランドでは教員になるためには修士号が必要です。そのため地位が高く、尊敬される職業と考えられています。優秀な人材が教師を目指し、次世代につながる教育のサイクルができているのです。

また、フィンランドでは徹底的に低学力の学生を支援して、落ちこぼれを作らないように指導しています。さらに進化した形として、個別学習プランで指導する教育方法にも取り組んでいます。

スウェーデン

スウェーデンでは生涯学習の制度が充実しています。例えば、高校卒業後に数年間働いてから大学に進学する人も多くいます。また、病気などで学校に通うことができない生徒には、病院や家で特別授業を行なう学校もあります。誰でも学びたいときに教育を受けるチャンスがある、という考え方が徹底されているのです。

デンマーク

デンマークでは、自由度の高い教育が特徴です。その象徴ともいえるフォルケホイスコーレは国の制度によらない自由な大学で、入学には試験も資格も必要ない新しい教育スタイルといえます。